お化け屋敷巡り疑似体験が出来る『The Houses October Built』
監督
ボビー・ロウ
脚本
ボビー・ロウ
出演者
ブランディ・シェーファー
ボビー・ロウ
ダン・マーケット
イアン・ロバーツ
ジム・タヴァレ
あらすじ
ハロウィンの時期に5人の若者たちは身震いするような体験を求めてアンダーグラウンドなお化け屋敷を探して車を走らせ、様々なお化け屋敷を体験するが...。
感想
お化け屋敷というのは日常にはない恐怖をノンフィクションで体験する娯楽アトラクションだ。
私自身お化け屋敷というのはあまり得意としないが、今作の映画ではお化け屋敷を徘徊する疑似体験が嫌というほど出来る。
それを聞いただけでこの映画を観たくはならないだろうか?しかも今作は全編POVで撮影されているため一人称視点でお化け屋敷を巡る体験が出来るのだ。実際見てみると最高で超楽しかったというのがこの映画を観た個人的な感想だ。
しかも巡るお化け屋敷は一つではないというのが今作の魅力である。
様々な土地の凝ったお化け屋敷をこれでもかというほど疑似体験が出来るのだ。
そして、お化け屋敷を巡るクルーたちは最も身震いするお化け屋敷を探していろんなところに旅をしているので登場するお化け屋敷はどれもまあまあ怖い。
ここまで聞いてるとただのお化け屋敷を巡るクルーたちのビデオ動画ではないだろうか?という疑問も出てくると思うが、しっかりとホラー映画として恐怖な見所もきちんとある。
お化け屋敷を巡っていくクルーたちに徐々に徐々に迫りくる不気味な何か。それはお化け屋敷の出し物としての一部分なのか、はたまた全く関係のないただただクルーたちを恐怖に陥れるサイコ的な何かなのかがクルーたちの背後に忍び寄る。
オバQを不気味に擬人化させたような見た目の少女や仮面をかぶった筋肉粒々な男などがクルーたちがお化け屋敷を巡る中で現れ、苦しめる。
それは徐々に近づいて、いずれ巡ってきたどのお化け屋敷よりも最も恐怖な体験をする。
中身としては幽霊的なホラーではなく、サイコチックなホラーでいろんなお化け屋敷を巡る楽しさの中にもしっかりとホラーを抑えてあるのは好感が持てる。
正直言うとこの映画、恐怖度はそこまで無い。しかしそんなこと天空の彼方に消えて木っ端微塵にビッグバンとなるほど楽しめる。そこが今作の最大の魅力である。
世界の見たこと無いお化け屋敷を見れる経験はそうそう無い。が、そんな経験をこの一本で楽しめるのは貴重である。しかもいろんなお化け屋敷を。
ということで『The Houses October Built』、全くというほど怖くはないがそれも許せる一本。国内には来ていないので海外アマゾンなどで注文して一度見てみてはいかがだろうか。俺はお化け屋敷苦手だけどな!!