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悪夢の世界で奇想天外な異世界ジャパリパーク生活『モンキーボーン』

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監督
ヘンリー・セリック

製作
マイケル・バーナサン 、 マーク・ラドクリフ
脚本
サム・ハム  

キャスト
ブレンダン・フレイザー 
ウーピー・ゴールドバーグ 
ブリジット・フォンダ

 

あらすじ

売れっ子アニメーター、ステュの最新作”モンキーボーン”の完成披露パーティが盛大に開催された。しかし実のところ、当の本人は華やかな世界にも新キャラクターを描くのにもうんざりしていた。ステュは恋人のジュリーとパーティを抜け出すが、途中で自動車事故に遭い昏睡状態になってしまった。目覚めると、そこには歌い踊る”生身”のモンキーボーンが!人間の悪夢で成り立った暗黒のファンタジー・ワールドに迷い込んでしまったのだった...!!(dvdパッケージ裏より参照)

 

感想

ブレンダン・フレイザーといえば『ハムナプトラ』や『センター・オブ・ジ・アース』など冒険しようぜ!なハリウッド俳優ですが、今作のブレンダン・フレイザー「交通事故に遭い昏睡状態にってしまって異世界に飛ばされちまった!俺はこれからどうなっちまうんだ~!!」という異世界ラノベみたいな生活を送ることになる。

 

兎に角今作の見どころはブレンダン・フレイザーが昔から見てきた悪夢が集合した異世界にいる様々なモンスターである。どこを見渡しても変わった異世界住人たちが生活する一度観たら脳裏に焼き付くような光景である。

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今作は異世界住人たちが魅せる悪夢的世界により脳にガツンと来る見るマリファナみたいな映画に仕上がっている。というのは、なんとも言葉では言い表せないようなとにかく悪夢のようなシーンが次々と出てくるからだ。

 

人面蜘蛛や死神、溶けていくブレンダン・フレイザーなどとことん頭がクラクラするような戦慄なビジュアルが次々と目に飛び込んでくるというのが今作の見どころだ。

 

悪夢を通じて描くめちゃくちゃ笑えるコメディと思えば、もはや不気味とも言えるホラーに片足突っ込んでいるような仕上がりになっている。

しかし、映画自体は全く悪いわけではなく、むしろ次々と畳み掛ける悪夢的映像を楽しめ、その中に甘酸っぱい恋をエッセンスとして取り入れている傑作と言える。

 

 

 

異世界の住民たちの造形も一体一体かなり作りこまれていて、住民たちが独特の個性の色を放つ異世界ジャパリパークが見事に完成されていてかなり好感が持てて気概を感じられた。そう、ここに住む住民たちは異世界のフレンズなのだ。

そういった点もこの映画の素晴らしい一部分なので、見る機会があればそういったところも注目して見てもらいたいし、どんな異世界住民がいるのだろうかと画面の中を探るのも楽しいかもしれない。

 

 

そして漫画家のブレンダン・フレイザーが描いた今作のタイトルにもなったメインキャラクターであり悪者のモンキーボーンがなかなか強烈なキャラをしている。行動や口調がに癖があり視聴者を見事なまでにイライラさせる。

 

クライマックスで見せるモンキーボーンが現実世界に行き、昏睡状態にあるブレンダン・フレイザーの体を乗っ取り好き放題し、それにブチ切れた異世界ブレンダン・フレイザーはなんとか現実世界に戻るが戻った体は手術中の死体。その体でどうにかモンキーボーン止めるどったんばったん大騒ぎは正直爆笑した。

 

そういうしっかり笑える所も抑えてあるので必見である。

 

 

ということで『モンキーボーン』、一度見れば脳裏に焼き付くかなりシャブ的効果がある映画だが異世界と現実を交差する目で楽しむような隠れた傑作なので一度目を通してみてはいかがだろうか。そしてあなたも異世界に迷い込んでみよう。

まあ俺はこの映画を観た夜は悪夢を見たぜ!

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