共に食っていく映画

映画を食べます

娘を殺されたジャッキーが虚無の表情でブチ切れる『The Foreigner』

f:id:tomoguizonbi:20180128130424j:plain

監督
マーティン・キャンベル
製作
ジャッキー・チェン
ウェイン・マーク・ゴッドフリー
アーサー・サルキシアン
スコット・ランプキン

キャスト
ジャッキー・チェン
ピアース・ブロスナン

 

あらすじ

テロの爆発に巻き込まれて娘を亡くしてしまった元特殊部隊のジャッキー・チェンが虚無の表情でブチ切れてピアース・ブロスナンに復讐を誓う!!

 

感想

ジャッキー・チェンといえば今や誰もが知っている名アクション俳優。私も『酔拳』でアクション映画にハマったきっかけでもある人物である。

彼自身一度『ライジング・ドラゴン』という作品でアクションを引退すると宣言していたが何故か今も凄いアクションで人々を驚かしている。(それ自体は超良いこと)

 

彼の映画の特徴はいくら歳をとっても老いを感じさせず笑えてエンタメ精神を忘れず凄いアクションを繰り広げるといったアクション映画がほとんどだが今作の『The Foreigner』という映画は笑い一切無しのシリアスに話が展開していく。

テロで愛する娘を亡くし、中華飯店を営むジャッキー・チェンが今まで類を見ないほどブチ切れるのだ。

 

敵に回したのがジャッキー・チェンという時点でテロ組織の負けは決まったようなものだが時すでに遅しでジャッキーのハイパーウルトラ復讐劇が幕を開ける。

 

兎に角今作のジャッキーは一切笑わず、悲しみと怒りが滲み出た虚無の表情で特殊部隊で培った知識とスキルを駆使しテロ組織の一員を一人また一人と殺していく。

それがあまりに怖く、あまりに胸にグッと来る。

f:id:tomoguizonbi:20180128132748j:plain

 

常にこのような表情で組織の建物に潜入しトイレにお手製の強力爆弾を仕掛けたり、森では殺人トラップを仕掛けたり業者を装いお手製のどうなってんだマシンガンで敵を死滅させたりと復讐に燃えたジャッキーはどこまでもどこまでもテロ組織を作って殺そうの勢いで追い詰めていくのだ。しかも一人で。

 

 

もうこうなってしまったジャッキーは誰も止めることができず、大人数のテロ軍団を送り込んでもことごとく殺し、ことごとくボコボコにする。それが怒りと悲しみで顔に力が入らなくなった今作のジャッキー・チェンなのだ。

 

 

体は傷だらけ、しかしまだ死ぬわけにはいかない。そういう精神で挑んでいく今作のジャッキーにやはりいろいろ胸に来るものがあり、笑わず虚無の表情で敵を殺すいつもとは違う変化球ジャッキーが見れるというのが個人的には非常に面白く、今作の見どころだったと思う。

 

アクションもしっかり健在で、ジャッキー特有のそこにある物を使って戦うアクションが今作では森やアパートの一室などで披露される。例えば森ではそこらへんに生えている木の枝を武器にしたりアパートの一室ではそこらへんにある照明器具や布を使い敵を倒す。本当にこの人のアクションは歳をとらない。

これからも出来る限り面白アクション道を貫いてほしい。

 

更に敵を殺すだけでなく、精神的にも追い詰め、社会から抹殺するというのも今作のジャッキーの恐ろしさの一つでもある。

肉体的にも殺し、社会的にも殺す。復讐を決めたらとことんやり抜く虚無ジャッキーに思わず感服する。

 

 

忘れていたが今作でテロの幹部を務めるピアース・ブロスナンも中々の悪役ぶりだ。

ザ・悪役といったわけではなく、何事も冷静に考え行動する出来る悪役タイプだ。

ジャッキーのお手製爆弾が爆発した際、近場にいた女を守る姿のピアース・ブロスナンにはちょっと惚れる。

 

 

という事で『The Foreigner』、いつもとは違う虚無の表情を見せるジャッキーにひたすら楽しませられるかなり面白い作品に仕上がっていると思う。そして笑わないジャッキー・チェンは更に強く、更に恐ろしくなる。

日本での公開はまだ決まってないが是非とも公開してほしい。

こういうジャッキー・チェンも全然アリだと思うの!!

f:id:tomoguizonbi:20180128135539j:plain

↑ 

ちなみにこれがジャッキーお手製のどうなってんだマシンガン。